昨日(2023年8月27日)、眼のWSを行いました。
参加者はBodyChanceの卒業生3人と、もう長くATを学んでいる方1人の計4人です。

眼の構造や、水晶体を通る光の像の結び方、見るときの「脳の働き」の役割、などを説明しながら、ベイツ・メソッドの本やその他を、ATも使いながらいろいろと実際に試して体験してもらいました。
また、テキストを読むことをアクティビティとして行い、字を見るときの自分の癖などにも気づいてもらいました。

それらを通して、
「視力はいつも変わっていること」
「同じ大きさの文字でも、周りの条件が変わることで見え方が大きく影響を受けること」
(見えないと思ってた文字がときどきでも見えることで、視力の回復の可能性を信じることができます。)
「自分の使い方を変えると、視力という機能が変わること。」
などを、実感できたことでしょう。

私が今回特に驚いたのは、スィンギングです(参加者の感想でも、でてきています)。
スィンギングは、頭を動かすときに、物がどれだけ自分から離れているかによってその動く速度が異なることなどを、脳に認識させるためのものです。
前に自分の部屋でやったときには、それほど印象的ではなかったのですが、今回、広い会場で参加者と一緒に行ったら、突然、周りの世界の立体感が増して活き活きとしてきました。

今回のWSで参加された方々も、いろいろと発見があったことと思います。
参加者のお持ち帰りとして、スタンド付きのミニ視力検査表をお渡ししました。
WSの中でも何度も使ったものですが、ときどき机の上に置いて、視力の向上を図ってもらいたいと思います。

【参加者の感想】
2023年11月20日
(E.F.さん)
 WS全体があっという間に終わりました。ATの考えをみんなで共有しながら眼について学べたので、とても楽しかったです。
結局とてもシンプルなところを深めていくことが大事だなと思いました。
9時半から17時までのWSの間に何度も視力検査表を見ましたが、その度に見え方が違ったことが興味深かったです。
その中でも康裕さんにハンズ・オンしてもらった後が一番見えやすかったので、自分の身体の使い方を変えることで見え方が変わるというのは、今後にとても期待が持てます。
自分が見ている世界が本当にそうなのかという認識への疑いを持ってみたり、自分の眼を閉じる開けるの習慣に取り組んでいきたいと思います。

(Y.H.さん)
まばたきのときの眼の周りの筋肉、特に眼瞼挙筋が知ることができてよかったです。 眼を大切に使っていこうと思いました。
ライングダウンのときに遠くを見ましたが。寝る前にもそれを行って、眼を休ませます。
 また、パソコンの画面を見ているときの習慣が強いので。 頂いたレジメの練習を行って眼を大切にしたいです。
印象に残ったこと:
目の遠近調整の仕組み(チン小帯、焦点についてなど)。
まばたきが人によって違うこと。
・ラインダウンで眼を閉じたときの眼の位置。
・視力検査表のカード ・スウィンギング ・眼瞼挙筋

(S.S.さん)
資料や調べてあることをシェアしてもらいながら教えていただいたので、理解がしやすかった。
 考える時間があったことで、理解がよりできる気がした。ただ、教えてもらうだけだと考えられなかったと思う。
眼の検査表をたまに見たり、自分の習慣に気づいて、それに対して違うやり方をあれこれ試していこうと思います。
印象に残ったこと:
・ エンピツを前に出したときに、エンピツが揺れる見方と揺れない見方があり、そこから立体性が生まれ、見え方の違いにつながること。
・見ることに慣れて行くと見えてくるということ。
・見え方は自分の使い方で変えられること。
・見るやり方、まばたきなども自分の習慣が大いに関わっていること。

(K.T.さん)
実際に起こっていることを脳で書きかえて受け取っていることがあるので、何か問題があるときに、書き換える前の状態で見てみると眼や身体の使い方が変わるので、試したい(中央固視やペンを見ること)。
視力検査表をテーブルに置いてみたりして、見る練習をしたいと思います。
印象に残ったこと:
頭を動かしてものを見ること。 ペンが斜めにギザギザ動くこと。
眼と言っても結局は身体全体と頭が関係すること。

(M.R.さん)
眼についてのさまざまな気づきを得ることができ、参加した価値がありました。ありがとうございました。
 自分の眼の使い方のクセにさらに気づいていきたいし、自分で普段はしない眼の使い方を色々試してみて探求を深めていきたいと思っています。
印象に残ったこと:
ライング・ダウンで、眼をつぶった状態でどこを見ているかということ。自分の眼の使い方のクセに気づくことができました。

(H.R.さん)
 本を読むことで知った気になって満足してしまうのだけれど、実際にワークをして実感することができてよかったです。
ふとした瞬間に起きる緊張や力みに気づけるようになりたいです。
印象に残ったこと:
眼の周りの筋肉を知ったこと
ベイツ・メソッドと一般的に広まっている考え方(網膜が動く・水晶体の厚みが変わり焦点が変わる)の違い

2023年8月27日

(A.S.さん)
眼とレンズについての説明から、実際にワークもあり勉強になりました。
テキストを購入したので、テキスト類を読んで実践することを、細々と続けていきたいと思います。
他の参加者の方々がATの教師コースを卒業していることで、大変刺激になり、深さを感じることができました。
テキストのスウィンギングの部分が、印象に残っています。 自分が普段ものを見るときに、静止したものとして見ていて、平面的に見ていることに気づけました。物体は立体的だし、動きもどのくらい離れているかににより違うことが分りました。

(I.N.さん)
自分の目はよくなることはないと思っていたけど、使い方でよくなるかもしれない、という希望が出てきました。 見ようとすることも体の使い方に大きく影響を与えることが、分りました。
見え方はいつも一定ではないことと、見ようとする習慣が強いことを特に感じました。
自分の使い方を意識すること、見えなくてもよいという気持ちでものを見る体験をすること、パーミング、スウィンギング、に取り組みたいと思います。

(D.T.さん)
ATとベイツ・メソッドの類似性への関心が出てきました。ATでよく言われる 「あてにならない感覚認識です。
 NLPなどでは、人間の感覚のうち8割ぐらいは視覚に依存していると聞いたことがあります。
その両方の側面から、ベイさんとハクスリーさんの内容はとても興味深いと思いました。
「鉛筆のスイング」と「生活の中でスィンギング」を使う、ということが印象に残りました。視点の変化というかゲシュタルトの変化といいますか、それによる感覚認識の変化(違い)が興味深かったです。
スィング(スィンギング)を始め、ベイツさんおよびハクスリーさんの本の内容全般を読んで理解を深めたいと思います。

(T.A.さん)
久しぶりのワークショップでした。 ATは、毎日自分ひとりでもあれやこれや実験を楽しんでいますが、やはりこうしてワークショップに参加するのも面白いと思いました。
視力検査シートの見え方が、毎回変わりました。 文字によって黒さが違ったり、同じ文字の中でもはっきり黒く見える部分と薄くグレーに見える部分があったりしました。
ベイツ・メソッドをもう少し探求してみたいと思います。