BodyChanceのプロコースで教えるアレクサンダー・テクニーク教師ヤスヒロ(石田 康裕)のページです。テクニークの歴史や役立ち情報など多くを載せています。教育分野(学校の先生など)での応用にも力を入れています。ヤスヒロは、埼玉・東京でのレッスン、出張レッスンを行っています。機械工学修士で27年間、高校で教えました。

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F.M.アレクサンダー自身の著作の他に多くの書籍や記事があります。

1.ヒストリー

アレクサンダーが辿った道を知るためのいくつかの本がでています。
彼自身の(4)を除いて、出版順に記します。
このうちで、歴史を知るための最初の本としては、Michael Blochの(3)が内容のバランスからいって良いと思います。
残念ながら、どれも日本語訳はありません。

(1) 「Up from Down Under  The Austtralian Origins of Frederick Matthias Alexander and the Alexander Techinique」Rosslyn McLeod  初版1994年
アレクサンダーの歩んだ道を調べた最初の本です。
Rosslynは当時オーストラリアのメルボルンでテクニークを教えていました。
彼が35歳(1904年)でロンドンに渡るまでを詳細に記しています。
2017年にMouritz社により再版されています(Mouritz版は226ページ)。

(2) 「FREDERIC MATTHIAS ALEXANDER  A FAMILY HISTORY」 Joan Alexander Evans
2001年 Phllimore 286ページ
著者のJoanは、アレクサンダーの妹アミーの孫で、マージョリー・バーローの妹の娘です。
15年以上もかけて調べた内容です。大型本なので、詳細な情報が載っています。

(3) 「F.M.THE LIFE OF FREDERICK MATTHAIAS ALEXANDER」 Michael Bloch
2004年 Little Brown 276ページ
客観的な視点を保ち、F.M.アレクサンダーのもっともバランスの良い伝記になっています。

(4) 「Autobiographical Sketch」 F.M.Alexander
アレクサンダー自身が1950年に書いた伝記の草稿です。
生まれてから、ロンドンに渡るまでを書いています。
Mouritz の「Articles and Lectures」(その中の29ページ)と、2017年版の「Up From Down Under」に載っています。

(5) 「South African Libel Case」   Mouriz (PDF 1418ページ)
1947年の名誉棄損裁判についての詳細な記録です。

次の第一世代の先生たちの書籍にも多くのアレクサンダーやテクニークの歴史に関する記述があります。

2.第一世代の教師たちの書籍、文献、DVD

F.M.アレクサンダーから直接指導を受けた第一世代の教師たちの多くの書籍などがあります。
トレーニングを受けた時期の順番に、教師ごとに紹介します。

この中では、まずウォルターの「PERSONALLY SPEAKING」が読みやすいと思います。その後で、F.P.ジョーンズ、マージョリー・バーロー、ルーリー・ウェストフェルト、パトリック・マクドナルドを読んでみると良いでしょう。
日本語訳があるのは、ルーリーとパトリックの本ですが、ルーリーの本は絶版です。
ウィルフレッド・バーローの本も和訳がありますが

(1)アイリーン・タスカー Irene Tasker
1)「CONNECTING LINKS」   (小冊子 29ページ) The SHELDRAKE PRESS 1978年
1967年の非公式レクチャーの記録です。
アイリーン・タスカーはケンブリッジ大学を卒業し教師として歩むうちに、テクニークに出会い、テクニークの教師になりました。その過程についてと、どう教えたかについて記しています。
彼女は、1917年にFMからワークを受け、その後トレーニングを受け教師になりました。リトルスクールを立ち上げ、南アフリカでの普及に成功しました。

(2)マーガレット・ゴールディー Margaret Goldie 
第一期教師養成の前から、ワークを受けリトルスクールを手伝っていたゴールディーは、ずっと秘書を務めたエセル・ウェッブとともに自分では何も書いていません。
アレクサンダーは、彼女を良いアレクサンダー教師だと思っていたようですが、厳しいことで有名でした。
晩年の彼女に個人レッスンを受けた生徒の記録が次の書籍になっています。
その他には、インターナショナルコングレスの論文集に彼女に関するものがあります。
1)「Not to do   A personal diary of 21 lessons with Margaret Goldie」
Fiona Mackenzie Robb Camon Press 1999年 185ページ

(3)サー・ジョージ・トレビリアン  Sir George Trevelyan
教師養成コースの最初のメンバーのジョージは、当時の教育大臣の息子で、ケンブリッジ大学を卒業していました。
彼の、トレーニングを終えた後の1936の日記が次の本の中に入っていて、FMの言葉を伝えています。(37ページ)。
1)「THE PHILOSOPHER’S STONE Diaries of Lessons with F.Matthias Alexander」Edited by J.M.O. Fishcer Mouritz 110 ページ

(4) ルーリー・ウェストフェルト Lulie Westfeldt
1)「F.MATTHIAS ALEXANDER:THE MAN AND HIS WORK」 Lulie Westfeldt 初版1964年 2版1988年Mouritz(176ページ)
ルーリーも教師養成コースの最初のメンバーでした。
その教師養成コースの様子や、彼女のテクニークの理解が詳細に書かれています。
ルーリーのFMに対する見方はかなり厳しいものがあるので、それについては後の、バーローや、キティの本の記述を読んでから判断すると良いと思います。

(5)マージョリー・バーストー Marjorie Barstow
マージョリー直接書いた文は、アレクサンダーの「自分の使い方」の序文くらいで、他にはほとんど無いようです。
世界的に活躍する彼女の生徒たちが、マージの90歳の誕生日のプレゼントに寄稿した次の本があります。
1)「Marjoie Barstow   Her Teaching and Training   –A 90th Birthday Offering」
Edited by Barbara Conable  初版1988年 第3版がMouritzより出版されています(240ページ)。

【DVD】
1)The First International Congress(New York 1986)   David Reed Media
マスタークラスでは、アメリカでの大御所の先生であるジュディス・ライポウィッツに、マージが教えています。インタビューもあります。
2)A potrait of Majorie Barstow
3)Sydney WS
4)Winter WS (1990-91 Lincoln Nebaraska)

(6)キャサリン・メトリック(キティ) Catherine Metrick
1)「NEVER ASK WHY The Life-Adventure of Kitty Wielopolska」2001年 Novis
キャサリン・メトリック(キティ 後に結婚しWieopolskaになった)は、教師養成コースが始まった年の後半から学び始めました。ほぼ3年訓練を受けながら、精神分裂病のため訓練を中断しました。後でパトリック・マクドナルドのもとで訓練を受け先生になります。Joe Armstrongのインタビューの形です。
キティは、ルーリーのグループでしたが、FMに対してルーリーとはかなり異なった考えを持っていたことがわかります。

(7)パトリック・マクドナルド Patric Macdonald
1)「THE ALEXANDER TECHNIQUE AS I SEE IT」Patric J. Macdonald Edited by Ted McNamara
初版1989年 第2版がMouritzより出版されていて、それにはDVDもついています(166ページ)。
1955年から1987年の間にパトリックが書いていたものを、編集して作られました。
細井 史江さんの訳がでています。「アレクサンダー・テクニーク ある教師の思索」幻冬舎

【DVD】
1)The First International Congress(New York 1986)   David Reed Media
マスタークラスの様子とインタビューがあります。

(8)マージョリー・バーロー Marjory Barlow
1)AN EXAMINED Life  MARJORY BARLOW AND THE ALEXANDER TECHNIQUE」
Trevor Allan Davies 2002年 Mornum Time Press 333ページ
アレクサンダー教師のTrevor Allan Daviesのマージョリーへのインタービューで書かれています。
目次も、索引も無いため、情報を探そうとすると大変ですが、分かり易い英語で書かれています。
FMがどう教えたかを、知ることができます。
2)「Alexander Technique:the Ground Rules Marjorie Barlow in conversation with Sean Carey」
2011年 hite  152ページ
もう一つのSean Careyが、そえを補う形で行った1998年のインタビューをもとに書かれています。、モンキー、ハンズ・オーバー・ザ・バック・オブ・ア・チャア、ライング・ダウン、ウォールワークなどの詳細が書いてあります。

【DVD】
1)The First International Congress(New York 1986)   David Reed Media
コングレスを始めたマイケル・フレデリックにテーブルワークを行っています。マージョリーへのインタビューもあります。
2)Marjory Barlow Regent’s College 1998  David Reed Media
生徒の初回レッスンのデモンストレーションを行っています。テーブルワークや、ウィスパード・アーを見ることもできます。3)Marjory Barlow Freiburg 1999      David Reed Media
2)のDVDとも重なるところが多いですが、「つま先立ち」や「ウォールワーク」を見ることができます。

(9)ウォルター・キャリントン Walter Carrington
第一世代のアレクサンダー教師のうちで、最も多くの教師を育てたウォルターは、書いた書籍の多さでも群を抜いています。
アレクサンダーは晩年、教師養成コースをかなりウォルターに任せていました。その能力を信頼していたはずです。
1)「PERSONALLY SPEAKING」Walter Carrington, Sean Carey 初版1986年 第2版(拡張版)2001年Mouritz
Sean Careyのウォルターへのインタビュー。テクニークのヒストリーや、テクニークの概要、F.M.アレクサンダーについてなど、全体を網羅しています。

2)「EXPLAINING  THE ALEXANDER TECHNIQUE」Walter Carrington, Sean Carey 初版1992年 第2版2004年Mouritz
これもSean Careyのウォルターへのインタビュー。F.M.アレクサンダーの4冊の本を解説しています。
3)「A TIME TO REMEMBER A Personal Diary of Teaching the F.M.Alexander Technique 1946」Walter Carrington]
1996年 112ページ
第二次世界大戦が終わり、終わりウォルターが戦地からアシュリー・プレイスに帰ってきたときの日記。
アレクサンダーの教え方について興味深い記述がある。
4)「Thiking aloud」Walter Carrington「The Act of Living」Walter Carrington 1994年 Mornum Time Press 167ページ
ウォルターの教師養成クラスでのトークをまとめたもの。
5)「The Act of Living」Walter Carrington 1999年 Mornum Time Press 156ページ
4)の続編
6)「The Foundations of Huma Well-Being」1994年 STAT Books
ウォルターが、マグナスとコグヒルの研究についてアレクサンダー・テクニークとの関連を調べたもの
7)「Remembering Walter Carrington」 Edited by Elizabeth Langford 2006年 215ページ
ウォルター・キャリントンの生徒による追悼集
8)「AN EVOLUTION OF THE ALEXANDER TECHNIQUE」 Walter Carrington, Dillys Carrington
2017年 386ページ
キャリントン夫妻の記事や講義をまとめたもの。DVDがついている。

【DVD】
1)The First International Congress(New York 1986)   David Reed Media
マスタークラスでは、本を使ったチェアワークが見れます。インタビューもあります。
2)Walter Carrington STAT Conference WS(Manchester 1998)  David Reed Media
3)Walter Carrington A Masteclass for teachaers(Lansdown road 1999) David Reed Media
4)Spring Term 2003 at Lansdowne Road   Hella Linkmeyer
5)Walter and Dilys Carrington Demonstarate The Alexander Technique (1985-86)

(10)ウィルフレッド(ビル)・バーロー Wilfred Barlow
1)「ALEXANDER PRINCIPLE」 Wilfred Barlow 初版1973年 254ページ(2001版)
この本は、初版の後、いくつかの版が複数の出版社から出ていて、タイトルも「THE ALEXANDER TECHNIQUE」となっていたりします。
医師であるバーローの本は、他とは違った視点になっています。この本の写真は、ティンベルンゲンのノーベル賞受賞公演でも使われました。
和訳本のタイトルは「アレクサンダー・テクニーク―姿勢が変わる・からだが変わる・生き方が変わる」です。

【DVD】
1)The Alexander Technique with Dr Wilfred Barlow    The F.Matthias Alexander Trust
このDVDは、Produced by Linda and Paul McCartneyと書いてあり、ビートルズのポール・マッカートニーの制作になっています。

(11)フランク・ピアース・ジョーンズ F.P. Jones
1)「FREEDOM TO CHANGE」 Frank Pierce Jones  初版1976年(Body Awareness in Motion)
3版1997年Mouritz(222ページ)
テクニークの紹介から、ヒストリー、FMの著書、ジョーンズの研究成果などがあり、テクニークの良い入門書になっている。
2)「Frank Pierce Jones   Collected writings on the Alexander Technique」 376ページ
F.P.Jonesが書いた多くの論文を集めたもの。

(12)エリザベス・ウォーカー Elizabeth Walker
1)「Forward and Away  Memoir」Elizabeth Walker 初版2008年  224ページ(2014年Mouritz版)
第1世代の先生として、最後まで残ったのがエリザベスでした(2013年没)。
彼女の夫のゴルファーのディックも、アレクサンダー教師です。アイリーン・タスカーの後に南アフリカに行くときの様子等が書いてあります。
残念ながら、テクニークについての記述は少ないです。

【DVD】
1)エリザベス・ウォーカー ワークショップ 2002 アレクサンダーテクニークアソシエイツ(BodyChance)

(13)ゴッダード・ビンクリー Goddard Binkley
1) 「THE EXPANDING SELF」 Goddard Binkley 1993年 STAT Books 178ページ
最晩年のアレクサンダーから個人レッスンを受けた記録です。
アレクサンダーの教え方や、使っている言葉を知る上で貴重な本です。
ビンクリーは、その後教師養成コースに入ったので、その記録もあります。すでにその頃は、ほとんどウォルター・キャリントンらが教師養成コースを行っていました。

(14)その他
この他の第一世代の教師による記事などを、Mouritzのライブラリで読むことができます。

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