昨日から、久々の子供たちとの家族4人の旅行で、カンボジアにいます。
ちょうど15日間のお盆期間ということで、朝の5時からホテルの近くの寺院のスピーカーからからお経の声が聞こえて来ます。この時間にはもう熱心な人たちはお寺に行くのだそうです。
お盆の期間中は祖先のお寺だけでなくいくつかのお寺を回るのだそうです。ガイドさんは3つ行く、と言っていました。
昨日は早朝の4時に起き、5時にホテルを出発、アンコールワットに6時に昇る朝日を見ました。大規模なアンコールワットの壮麗さを満喫しましたが、アンコールトムと両方で一万三千歩ほどは、さすがに脚が疲れました。
こういうときは、アレクサンダーです。特にアンコールワットの第三回廊への、観光客用の階段は45度の傾斜、七月の土曜特別講座で教えた階段の昇り降りを思い出し、意識しながら使う良い練習になりました。
この観光客用の階段は53段、当時の人たちが使っていた左の写真の階段は65度傾斜の34段だそうです。第三回廊に登れた当時の偉い人たちは、この傾斜がきつく幅も狭い階段を昇り降りしていたのですから、余程ユースが良かったことでしょう。
長い1日でしたが、夜のアプサラの舞は、アレクサンダーの観点からも、ブログで詳しく触れたばかりのテンセグリティの観点からも面白いものでした。
アプサラの舞いは手の指の動きが特徴的な、アンコール王朝時代の優雅な動きの舞です。
幸い舞台のすぐ前で見ることが出来たため、踊り手の表情までとてもよく見ることが出来ました。
手の指先をいろいろに伸ばして、そこまで意識をもって動かしながら、手足をしなやかに動かします。そのときに、足の指先も意識があり、まさに身体全体のトーンを上げて(テンセグリティ)、身体バランスを取りやすくしていることがはっきりわかります。
踊り手は先の長い帽子を被っているので、頭は横にはあまり動かさず、動きのときには、身体から離れていこうとすることがわかります(アレクサンダー)。
またその動きが、踊り手の上手、下手に影響していることも分かります。さらに、精神状態(何を考えているか)が、踊りの質に影響もします。
家族は、それほでもなかったようですが、わたしは十分楽しめました。ぜひ一度ご覧ください。