夏休みの学校の先生向けワークショップが終わりました。
今回は、日程が決まったのが1ヵ月前だった上、宣伝も余りしなかったため、参加者は多くありませんでした。
でも、全員がリピーターだったこともあって、とても濃密な時間になりました。
(繰返し参加してもらえることは、内容を評価して頂いていることになると思います。)
濃密で内容が多彩なことと、自分の動きや話し方に慣れない考え方をする必要ががあっため、いつもとは違う疲れがあったようです。
参加者のみなさんは、本当にお疲れ様でした。

冬休みにも予定していますので、内容に興味を持たれた方は、ぜひ御参加下さい。
ご自分の先生としての新たな可能性を感じることでしょう。
今回も、参加者のみなさんが、自分の教え方や話し方がとても変わることを実体験し、早く実際に試してみたいと言っていました。
冬休みWS(ワークショップ)の日程については、決まり次第Webページ等で、連絡させていただきます。

声で伝える

今回は、「声で何かを伝える」という内容が多かったのですが、WSの中では次の4つの点がはっきり表れたと思います。
①立っているときの自分のバランスや、力の入り方、頭と脊椎の関係が変わると呼吸が深くなり、声が変わる。
――このことを、参加者全員が実体験しました。
②声をどこに伝えるか、声をどう出すかの考えを変えることで、声の響きが変わる。
――普通は、「大きな声を出す」という考えくらいで、あまり明確な考えを持っていません。
③話している内容についてのイメージが明確であればあるほど、声に力と表情がでてくる。
――多くの人が明確なイメージを持たずに、声色だけを変えようとします。
④その先生の特性や経験が、話についてイメージした内容との「関係の質」を作る。その「関係の質」が深ければ深いほど、その先生らしい話になり、生徒にとってよりリアルに感じられる。
――一般的には、その先生個人のことは、話しているときにそれほど関係するようには思えません。でも、深みが感じられる人の話は、単にテクニックではない何かが違います。その一端を体験しました。
これらの、詳しい内容については、また改めてブログ等で書きたいと思います。

参加者の感想

掲載許可をいただいたものを載せておきます。

教える場面、伝える場面に関連した声の出し方をじっくり考える時間が持ててよかったです.
他の方の変化を見ることができたのも大変勉強になりました。
(M.N.さん)
他の方の身体の使い方や声の変化がじっくり見られて、こんなに変わるのかと発見が多くて面白かったです。
英文のリピート練習を生徒にさせるときに、先生として声の出し方や生徒への気の配り方を変えることで、生徒の反応が変わったり、その理解度が見やすくなったりした、その変化が劇的でびっくりしました。
夏休み明けに向けて授業のやり方などを検討したいです。
生徒たちも自分と同じように喜んだり傷ついたり様々な特質を持っているんだという所にハッとしました。
生徒の中に何か印象を残せる授業と言うことを意識して考えていきたいです。
(A.S.さん)
声が通らない、声がすぐに枯れてしまうという悩みで学び始めて、「大きな声が必要なわけではない」ことは分かっているつもりだったが、まだまだそれにとらわれているのだな、と思った。
そして、声をどうこうしようと思うことよりも、話す目的、伝えたいことを明確にすることを考えたらよいと分かった。
一音ずつ区切って読む方法は、初めは違和感だらけだったが、物語の内容をより深くイメージしたり聞き手を感じたりする良い訓練になった。
(K.O.さん)