WSで使った資料は23ページで、内容はジョーンズの本「フリーダム・トゥ・チェンジ」からのものが4割ほどで、他は「論文集」からの研究結果などを整理し直して使っています。

昨日(2024年1月21日)のWSの報告です。
もう1回行う予定ですので、参加を希される方は、こちらから希望の曜日などの情報をお伝えください。

6人の参加者に頭と身体の両方を使ってもらい、1日かけて「ジョーンズの研究をどのようにアレクサンダー・テクニークの実践に使えるか」を考えてもらいました。

【主な内容】
1.「びっくりパターン」と胸鎖乳突筋、僧帽筋(筋電図を通して)
2.静止しているときの4つの姿勢(筋電図、X線写真、多重画像写真)
  ジョーンズの分析手法を理解して、自分の座り方の写真を分析できるようにしました。
  アレクサンダー教師がガイドした姿勢がなぜ良いかを説明しています。
3.座った位置から立つ動き 
  ジョーンズの研究手法と成果を学び、自分の習慣的な動きをその手法で分析しました。
  また、ガイドされた立ち方を体験してもらいました。他の参加者の動きを見てもらったし、自分の動きをビデオで撮っています。

【参加者の感想】
(Y.H.さん)
あっという間で、F.P.ジョーンズの実験の目的がわかり、より「フリーダム・トゥ・チェンジ」を読むのがおもしろくなりました。
頭が繊細に動いて体全体がついて行くことを、日常(特に仕事中のいろいろな立つ、座る)観察を行い、良くしていきたいです。
印象の残った点
・「びっくりパターン」で反応が現れた場所。そしてそれを自分で観察できること。びっくりは、落ち込み、悩み、気分に、置きかえることができること。
・ジョーンズの「三角形」を使って、より人(自分)の首の状態が。見えやすくなったこと。
・完全には理解できなかったが、角度(α、θ、ε)をよく考えることで、イスから立つときの自分の頭の動く軌跡をビデオで観察したときに発見がいろいろたくさんあったこと。

(O.N.さん)
他の方々と和気あいあいと一緒に学べて楽しかったです。
自分の体に先生に直接触れていただいき、いろいろなアドバイスをもらえたのが特に良かったです。
理論的な解説も為になりました。
自分自身の姿勢と脱力してしまうことに取り組んでいきたいです。それにより健康にもプラスになると考えます。

(O.M.さん)
表の理解は難しかったですが、このようなことも理解したいです。
頭、首の正しい位置を学びました。身体が広がるようにちょうどよく力を加減することは難しいのですが、うまくできたときの身体の軽さ、自然さ、が印象に残りました。
身体全体の自然に正しい使い方に取り組んでいきたいです。

(D.T.さん)
資料10ページの「ガイドされた真っすぐ」がなぜよいかについての、ヤスヒロさんの力学を使った説明が印象に残りました。それによってプライマリ・コントロール、コーディネーション、ユース、もろもろについていろいろ新しく考えることができました。
今後は上記を踏まえて、頭と首のユースだけでなく、それを邪魔している部位に気づき対処することに取り組んでいきたいです。
ジョーンズさんのさまざまな実験(検証)データから観るAT、そこから考えるAT、は興味深く面白かったです。

(K.T.さん)
胸鎖乳突筋を(授業の初めに)意識しただけで、(柔らかく開放する方向に)頭が上がれると感じた。
頭が回転し、前、上に行くことで胸郭が広がるが、胸郭の広がりを意識に入れることで、さらに股関節から足まで繋がって行く。
首が前に生きながら、胸郭そして全体が広がっていくことに取り組みます。
ジョーンズの写真の光る部分について分かって良かった。
クラスの中で自分の動きなどのビデオと写真を撮ったので、後でゆっくり見たい。
いい雰囲気でできたと思う。

(K.G.さん)
いつもと異なるアプローチでアレクサンダー・テクニークを学べて面白かったです。
感覚で頭の位置を観察していましたが、面や三角形などの観察の指標が使えることが印象に残りました。自分がどう動いているかをイメージする新たな一面を教えていただきました。
何かの動作をする時のやるぞという自分を固めるセットに気づき、抑制して行きたいです。