BodyChanceのプロコースで教えるアレクサンダー・テクニーク教師ヤスヒロ(石田 康裕)のページです。テクニークの歴史や役立ち情報など多くを載せています。教育分野(学校の先生など)での応用にも力を入れています。ヤスヒロは、埼玉・東京でのレッスン、出張レッスンを行っています。機械工学修士で27年間、高校で教えました。

ATを一人で学ぶ

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アレクサンダー・テクニークを一人で学ぶことについて

アレクサンダー・テクニークは、先生について学ぶことがもっとも効率が良いし、何よりも大きな間違いを避けることができます。
本で学んだという方がレッスンに来られますが、たいていは自分の身体を固めてテクニークを行っています。
今までわたしたちは「何かを付け加えて行う」ことを学習と考えてきたわけですから、「やっている余分なことをやめる」という学びは、全く逆で、想像しにくいものです。
楽器や歌の人たちが、「今まで練習してきたことと、全く反対の方向に向かわなくてはならない」と知り驚く理由がそこにあります。

それについて アレクサンダーは、
「人は自分の感覚を頼りに指示されたことを行おうとするが、その感覚が誤っている。」
と言っています。

そうではあるのですが、自分で学ぼうとする態度も重要です。
アレクサンダー自身、レッスンを受ける前には、彼の著書4冊の内の1冊を読むようにと、
どの生徒にも要求していました。(彼の4冊の本の概要と一部の訳を読むことができます。)
それが、レッスンの内容の理解を深めて、アレクサンダーにも生徒にも時間の節約なると考えていたからです。

できましたら、並行して行ってください。
ヤスヒロのレッスンは1回または不定期的に、受けることができます。)

 

アクティビティワークを通してATを学ぶ

(1)課題を見つけ、テクニークを使う場面を決める

アレクサンダーテクニークは、朝起きてから寝るまでの間の人が行うどのような活動にも使えます。
でも、そう考えると、忙しさに追われて、1日の終わりに「今日も使わなかった」と思うことなりかねません。
逆にいつも使っているつもりが、中途半端な使い方を続けてしまい、余り身体の動きの改善にならないときもあります。

良くしたいと思う活動や、どう変わるかに好奇心を持つ活動を選んで、一つずつ取り組み、それを増やしていくことが使えるようになる近道です。
一日の生活の中で、テクニークを使う場面を決めて、毎日繰返し行うことは、このプロセスを習得するための良いトレーニングになります。

仕事やパフォーマンスの改善でも良いし、毎日歩く道で、この区間だけはテク―クを使う、と決めるようなことでも構いません。
行うことが明確で、集中して取り組む時間を取ることができて、このプロセスを着実に学ぶことができます。

次のような内容が考えられます。
【パフォーマンス】
・歌や演奏で使いたい。 (苦手な所がある。もっと表現力が欲しい。)
・ダンスや、スポーツで使いたい。(表現力が欲しい。記録を伸ばしたい。)
・ヨガ、ピラティスなどの動きを良くしたい
・読み聞かせ、朗読で使いたい。
・先生として生徒に教えるときに使いたい。
【仕事】
・デスクワークを行うときに使いたい。(集中力、持続力がないと感じる)
・立ち仕事や、中腰での仕事をするときに使いたい。(腰痛がある。)
・人前で話すことに使いたい (緊張してしまう。不得意だ。)
・商談や、苦情を受け付けたりしているときに使いたい。
・本を読んだり、勉強したりするときに使いたい。
・創作をしているときに使いたい。
【日常生活】
・家事(料理、洗い物、掃除など)をするときに使いたい。
・テレビを見ているときに使いたい。  ・雑談しているときに使いたい。
・歩くときに使いたい。  ・夜寝るときに使いたい。(緊張を取る)。

(2)自分の観察

場面を決めたら、その活動を行ってみて、そのときの自分の様子を観察します。
どのような「思い」をもって、どう考えてそれをやろうとしているか、どのような姿勢を取って、どう動いているか、などに気づきます。

最初は観察を行うといっても、「何も、考えていない」という人が多いと思います。
試しに、ペンを持ってイスに座り、そのペンをイスの前の床に置いてみて下さい。
何を考えましたか、どこが動きましたか。
多くの人が、「何も考えずに、ただペンを床の上に置こうと思っただけです。」
と答えます。

動きについては、ときどき「腕が伸びて行きました。」とか、「腰を曲げました」
と答える人がいます。
もちろん、人の腕は伸びることができないし、腰椎(背骨の腰の部分)だけでは、十分に腕を下げることはできません。
実際に起きているのは、股関節を曲げて上体を傾けて、腕を肩関節で前に持って行き、ときには肩甲骨も使って、手を床に近づける動作です。

わたしたちは、日常生活で行っている動きにも、何を考えているか、どう自分の身体を使っているかを余り意識をしません。

このような観察を続けることができるようになってくると、そのプロセスになれてきて、少しずついろいろな情報が徐々に入ってくるようになります。
これはこのテクニークを学ぶんで行くうえで、重要なスキルの1つです。
何気なく行っていたいつもの動きに、自分が変わるための材料を見つけることもできます。

やがて、この活動でと意識しなくても、自分の状態に関する情報が入ってくるようになりますが、最初は、意識してそれを行う必要があります。
情報は、眼などの五感からだけでなく、気分や、考え、など多彩です。

(3)実際にアレクサンダーテクニークを使う

次のブログで、くわしく手順について書きました。

「アレクサンダー・テクニークを使って、イスから立ち上がって歩き出す」

 

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