参加が3人だけだったので、とても密度の濃い時間になりました。。
アレクサンダーが1934年に行った有名な「ベッドフォード・レクチャー」。
その重要なトピックを取り上げながら、レクチャーの内容に沿ってイスに立つ、座るを1日中行いました。
その簡単と言える動作の中に、アレクンダー・テクニークのエッセンスが詰まっていることを理解できたと思います。
また、書いてあるトピックをただ「知る」だけではなく、その深い意味を自分で体験する時間を長く取れたことで、新しい質を知ることができたことでしょう。

今回の参加者は、全てティーチングの練習ができるレベルだったので、先生役をもおこなってもらいました。

このWSは希望者が集まれば随時行いますので、参加を希望する方はhttp://yasuhiro-alex.jp/sakado_1day/ からお申し込みください。

「ベッドフォード・レクチャーを学び、体験する」WS概要

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【午前】

1.ベッドフォード・レクチャーの背景

2.プライマリ・コントロールと、「何をしないか」を教えること

 【演習1】座る動作の観察

3.「座ることに同意しない」

 【演習2】

4. 座るときの「活動の中で感考える」

 【演習3】

5.プライマリ・コントロールと背中の抗重力筋を使えるようにすること

 【演習4】

【午後】

6.ベッドフォード・レクチャーでアレクサンダーが行ったデモンストレーション

 【演習5】アレクサンダーが使った指示の言葉で座らせる

7.拮抗的な引っ張り
 【演習6】

8.振り返り、感想記入、質問。

参加者の感想

【2022年7月18日】
(M.W.さん)
レクチャーの内容を自分たちで何度も集中して行い、さらにヒントをもらいながらトライできて、良い練習になりました。
自分で丁寧に考えるだけで変化を起こせる、という体験ができて良かったです。
また、ヤスヒロさんにガイドしてもらうことで、さらに別の質の動きになることも体験できました。
シンプルな活動に今日学んだ内容を使っていきながら、特に拮抗的な引っ張りがどれだけ働いてくれているか、の観点で見て行きたいと思います。
頭・首・胴体・足に拮抗的な引っ張りを作ることの体験、 抑制→ディレクション→アクティビティの一連の体験と、それを教える体験。習慣に同意しないことの体験が印象に残りました。

(O.M.さん)
ベッドフォード・レクチャーについて聞き、デモを受けるつもりで参加したのですが、ティーチングの練習も行えて、有意義でした。
アレクサンダー・テクニークの基本的な部分が、アレクサンダー自身が行った短いレクチャーの中で表現されていて、それを学ぶ良い機会になりました。
座る動作で、「座ることに同意しないこと」(インヒビション)をじっくり行うことによって、動きの質が変わったことが印象に残りました。
単純な動作に意識的であること、意識的なコントロールを全体に行き渡らせることに、取り組んでいきたいと思います。

(T.K.さん)
イスに座るときに、インヒビションとディレクションの手順(同意しない→頭が身体から離れていく→膝が前に行く)の手順を忠実に行うことによって、拮抗的に動けるようになることが印象的でした。
アクティビティとしては座ると立つというシンプルなことだけでしたが、プライマリ・コントロールが全身に関わることを実感しました。自分自身が座ると立つの練習に取り組めただけでなく、他人を座らせる立たせる練習もたっぷりできました。
同意しないというところから始めて、丁寧に動く練習をしたいです。 首の付け根が伸びて背中や腰も伸びるようなプライマリ・コントロールのやり方をもっと追求したいと思います。