CCCのパートⅡ第4章「実例」は、アレクサンダーが教えるときに何を要求していたか、
が具体的に分るとても重要な章です。
「何をどの順番で行うか」というより、「どう考えて行うか」を示しているからです。
その章でとても興味深いことは、今回のタイトルに書いたように「頭が前へ上へ、背中が
長く広く」が「防止の指示」と書いてあることです。
私たちはつい、「インヒビション」して、「ディレクション」を行うという2段階で考えが
ちですが、これは少し違った考えを示しています。
(ディレクションを行いながら余計な活動のインヒビションを続けることとも、少し違い
ます)
アレクサンダーが教え始めてから30年を経て、かなりの経験を積んだ後に書いたこの本
で、「頭が前へ上へ、背中が長く広くは、防止の指示」と書いているのですから、本当に
基本と考えていたのでしょう。
彼は、「それらは防止の指示なので、行おうとしてはいけない」とも書いています。
これには異論もあることでしょうが、先生の助けを借りてアレクサンダー・テクニークを使って動くと、「やっている気がしない」とか「気持ちが悪い」という感じが起きることがあることを考えると、彼の意図は分かるような気がします。
そのくらい「新しい動きの質」は今までのものとは異なって感じるからです。
それとは真逆に、マージョリー・バーストーは生徒に「頭を動かすように」と言いまし
た。
もちろんそこには「しかけ」があります。彼女はそれを「デリケートに動かすように」と
「私の手の指示についてくるように」と付け加えることで、その新しい動きを教えようと
したのです。
この2つの教え方はどちらも有効ですが、どちらも教師の力量が必要でそうでないと、形
だけを真似することになりかねません。
それでは、アレクサンダー・テクニークで本来得られるはずの今までとは全く違った質の
動き――アレクサンダーは「協調的な動き」と言いました――を習得できるようにはなり
ません。
(習得と書きましたが、ゴールがあるわけではなく、いつも改善は進んでいきます。)
先生の助けを借りながらも、自分でできるだけ取り組みたいと思ったら、アレクサンダー
3冊目の本「自分の使い方」(略称UOS)の第1章「テクニークの成り立ち」(略称
EOT)を読むべきです。
そこには自分で行うときのヒントが詰まっています。
マージが80代になってもこの本を読み続けていたのは、その要素を彼女の教え方に取り
いれるインスピレーションを得ていたのでしょう。
マージは、アレクサンダーの本を読むようにと生徒に言っていました。
EOTには彼が行った具体的な手順が書いてありますが、CCCは精神面、つまり、「シン
キング」をどう理解すればよいかが書いてあります。
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