62歳のアレクサンダーが教師養成をようやく始めたとき(100年近く前の1931年です)、
テクニークについての本は「人が受け継いで最高のもの」(MSI)と「個人の建設的で
意識的なコントロール」(CCC)の2冊があるだけでした。

教師養成コースは、普通の学校のように月曜から金曜まで毎日クラスがあり、午前の約2
時間をF.M.アレクサンダーか弟のA.R.が教え、午後は自習のような形だったようです。

10人前後の第1期コースにはケンブリッジ大卒のジョージ・トレビリアンとガーニー・
マキネス、同じくケンブリッジ大のパトリック・マクドナルドが遅れて参加しました。当
時31歳のマージョリー・バーストーもネブラスカ大学を卒業しています、
当然トレーニーたちはこの2冊を良く読んでいたはずですし、教師養成が始まって2年目
に出版された「自分の使い方」(UOS)を、アレクサンダーは当然トレーニーを念頭にお
いて書いていたことでしょう。

 

80歳代のマージは、よく枕元にUOSやCCCを置いていたそうです。

MSIがそこに挙げられていないのは、前に4冊の本の特徴で書いたように、身体の特徴や
立ち方、歩き方など具体的なことは、マージはもうよく知っていたからでしょう。
CCCを繰り返し読んだのは、「人の精神面」について書いているからで、観察力の鋭い
アレクサンダーのその観察の理解は、繰り返し読み、体験を重ねることで徐々に理解して
いくものなのでしょう。
CCCの訳の改訂と並行して、少しずつ「マージョリー・バーストーの教え方を学ぶ」
(中)の材料を検討していますが、彼女のビデオや生徒の寄稿を見ると、彼女のインスピ
レーションの多くがCCCから得られていることが分かります

彼女はアレクサンダーの教えの重要なところ――「意識的なコントロール」――を本当に
伝えようとしていて、それをどう生徒に訓練すればよいかを考えたのだと思います。
それが他の第一世代教師にはない深みになり、彼女の教え方を変えさせたのでしょう。

 

今回5ヶ月かけてCCCの訳の改訂を行い、今月末に完成予定です。
かなり読みやすくなったCCCをぜひお読みください。
購入を希望される方は、このinfo@yasuhiro-alex.jpまでお問合せ下さい。

また、3月からオンラインクラスでこのCCCを取り上げます。
じっくり読むことができるので、この機会にぜひご参加ください。
詳細、お申し込みは https://yasuhiro-alex.jp/online-2/