前回のメルマガで、マージョリー・バーストー(マージ)がアレクサンダー・テクニークの教え方をとてもシンプルに変えたことを書きました。
始めたばかり人にとっても、何に取り組むかがとても明確です。
ロンドンの伝統的な教え方では、学び始めたばかりの人は自分で何かを行おうとすれば、間違った感覚で行ってしまうので、最初のうちは先生のハンズ・オンに任せる必要がある、と教えていたのとは大きな違いです。
また、シンプルですが深さがあることも書きました。
初心者でも効果がありながら、シンプルさの中の深さを学ぶことで自分を大きく変えることができる、と彼女は感じさせたのです。
マージの深さと人間的な魅力により、多くの人が彼女の住むネバラスカ州リンカーンの長期WSに遠方から参加しました(ジェレミー・チャンスもそうです)。
彼女は、夏には1ヶ月、冬には2週間休みなしの連続WSを毎年教えていました。
(90歳過ぎまでそれをやっていたのですから、その体力は凄いとしかいいようがありません。)
また、驚いたことにキャシー・マデンを始めてとして多くの人たちが、仕事を捨てて遠くリンカーンに引っ越して何年も過ごしました。
マージは週2回の夕方のクラスを彼女の家で教えていて、それらの人たちは、長期WSの他にそのクラスに参加しました。
そして、その意識で学びに行った人たちは、大きな成果を挙げていました。
BodyChanceのGW御殿場合宿にも教えに来てくれたアイリーン・トローバーマンは、アレクサンダー教師に既になり、マージの多くのWSの参加していたのに、さらに学ぼうとリンカーンに引っ越すことを決めたときのことをこう言っています。
それまで何年にも渡って、1年に8週間ほどマージのワークを受けていました――サンフランシスコや私の住んでいた所にマージが来たときに参加したし、冬や夏のリンカーンのワークショップに行きました。私は彼女のWSでアシスタントを務めてもいました。特に夏のWSでは小人数のグループに分かれたときに私は先生として教えています。しかし私は1984年にネブラスカに引っ越しました。テキサス州ダラスで教えていて、2ヶ月に1度はイベントやワークショップに参加するためにリンカーンに行っていたのですが、リンカーンに住んで彼女のワークを受けている人たちが、その2ヶ月の間にとても変化していることに気づいたからです。そのことを何度も感じたので、ダラスで教えることはうまく行っていたのですが、ネブラスカに引っ越そうと決めました。今よりも良くなりたかったからです。私はリンカーンに移り住み、仕事がなかったのでウェイトレスをすることにして、マージの家の初めてのクラスに行きました。
2025年GW4日連続WSでは、アレクサンダー・テクニークを学びながらマージの教え方
を見て行きます。
https://yasuhiro-alex.jp/gw-alexanderws/
また、WSでマージがどう教えたかの記録や、彼女へのインタビュー、彼女がどう教えた
かの生徒たちの文章や対談(上記のアイリーンの1時間以上の対談の抜粋、が含まれてい
ます)を編集して、マージの教え方をまとめた本「マージョリー・バーストー」(私家版、
簡易製本)を3月末頃に出します。
この本の予約注文も上記のWebページで行えます。