前回は、マージが教えていた1番目のシンキングの「頭をデリケートに上方向に動かす」について書きました。
彼女の2番目のシンキングは「身体がついていく」です。
ビデオを見ていると、頭へのハンズ・オンのガイドの後に、さらにハンズ・オンを使って胴体が頭の動きについてくようにガイドします。
胴体が塊としてではなく、頭に近い所から順番に動くようにするわけです
ハンズ・オンをする場所は、肩だったり、背中だったり、胸だったりしますが、アレクサンダーのハンズ・オンの映像と全く違っていることは興味深いものです。。
ビデオなので最初は分らなかったのですが、その胴体のワークを受けている人がとても強い喜びの表情に変わることに気づきました。
マージは大したことをやっているように見えないのに、それが起こることは驚きです。
(アレクサンダーもそうだったようですが、どちらか体験してみたい、と本当に思います。)
胴体の使い方が重要なことは、驚くにあたらないのでしょう。「ブリージング・マン(呼吸の人)」として呼吸を教えていた初期のアレクサンダーにとって、胸郭が自由になることは最も重要なはずだからです。
マージはよく歩くことを使って短時間に多くの人にワークしていましたが、あるときは集中的に「頭がデリケートに動いて」の頭へのハンズ・オンだったし、それがある程度浸透したときには、「胴体がついて行く」のための胴体へのハンズ・オンだったりしました。
連続した数日のWSの流れを見て行くと、どのような意図を持っていたかを見ることができます。
2025年GW4日連続WSでは、アレクサンダー・テクニークを学びながらマージの教え方を見て行きます。
https://yasuhiro-alex.jp/gw-alexanderws/