メルマガでお伝えしている、マージョリー・パーストー(マージ)についての訳書とマージを
取り上げた来年のゴールデン・ウィーク連続ワークショップの準備を行っています。
その内容を使いながら、少しずつマージについて投稿しますので、特にGWに参加予定の方は予習
として読んでおいて下さい。

多くの方が知っている通り、マージョリー・バーストーはアレクサンダーが1931年に始めた教師
養成コースの第1期を修了した有名なアレクサンダー教師で、ジェレミー・チャンスとキャシー・
マデンの先生です。

今回紹介するのは、マイケル・フレデリックとロバートリックオーバーの対談からの抜粋です。
2人は、伝統的なアレクサンダー・スクールで学んで教師になった後に、マージから長期に渡って
学びました。マイケルはコングレスを立ち上げた人で、今でもその中心となっています。この2人
の対談は1時間弱で、マージの教え方の特徴と当時の背景が分る興味深いものです。
(訳書「マージョリー・バーストー」の最初に全文を載せる予定です)

マイケル:
マージは他の誰よりも際立って優れていました。しかし、そのことをとても注意深く話す必要があ
るのは、私はウォルターとディリス・キャリントンも好きだし賛美もしているからです。彼らはと
ても親切で、私はとても素晴らしいトレーニングを受けました。しかしマージは、本当に大学院で
の学びという感じのワークを行っていました...イギリスで私が学んだのは「身心」のワーク で身
体が優位だったのに対して、マージは「心身」のワークで精神面が優位だったということです。

マイケルはウォルター・キャリントンの教師養成コースを受ける前にもマージのレッスンを受けた
ことがありました。こう言っています。

私が彼女に最初に会ったのは1974年の1月から2月にかけてのことで...マージは古典的なチ
ェア・ワークを行いました。私の番になりイスの前に立った私に彼女は手を置きました。私はすぐ
に「彼女のディレクションはとても強くて、ペギー・ウィリアムズのようだ。」と思いました。私に
とって、それまで最も強いディレクションを持つ人はハイゲートに住んでいたペギー・ウィリアム
ズだったのです。」

当時74歳のバーストーが、チェア・ワークを教えていたというのは興味深い情報です。
ロバートは、80歳になるまでにマージは、現在伝わっている彼女のスタイルに変えていたことを
証言しています。

彼女の映像は多く残っていますが、ほぼその80歳以降のものです。

マージについては、前にブログで2回投稿しているのでご覧下さい。

「マージョリー・バーストーと呼吸 と ペネロープ・イーストンの本 」

「マ―ジョリー・バーストーはATで何を学んで欲しいと思っていたか」