今日、3人の参加者で、「話すときの意識と動きを変える」のWSを行いました。
開催前の予定としては、日ごろBodyChanceのプロコースで教えていること(各母音での顎の動きや、口の動き、発声を頭の動きとどう関係させるか)を系統的に1日かけて行うことを考えていました。
半分は予定通りでしたが、身体全体を下に下げる動きが、いろいろに起きていることが見えたために、それに対して対処することになり、そのための方法を新しく考え出すことができました。

「話すときの意識と動きを変える」WSの内容

【午前】
1. 自分の話し方について気づいていること
参加者各自に、自分の毎日の生活や仕事で行っている話し方について、気づいていることを話してもらいました。
もちろん、そのときの自分の話し方に気づくこともとても重要です。
興味深いトピックが出てきたときは、それについて詳しく取り上げたし、短時間で解決できるものは対応しました。
午前の最後には、そこで問題として出てきた状況を使って、アクティビティ・レッスンを行いました。

2.立ち、座り、歩く
これらの動きを行ってもらい、シンキングについてのアドバイスを行いました。
これだけで話声が大きく変化した参加者がいました。

3.ユースの改善
ここまでは、ハンズ・オンなしでしたが、参加者が自分への指示を変えることで変化を体験したので、次にハンズ・オンでさらにどのような可能性があるかを、個別に体験してもらいました。

4 話すことのアクティビティ
各参加者との声を使ったアクティビティとして、客との対応、うるさい環境で伝達事項を話す、複数の生徒にデモを行いながら指示する、を行いました。

【午後】
1.ライング・ダウン

2.ライング・ダウンのディレクションを続けながら、歩く、座る、

3.ライング・ダウンのディレクションを続けながら、イスに座っている状態で話す
  頭をある位置にして話すのではなく、前へ上への傾向を持ちながら話す

4.歩きながら話す、イスに座って話す
参加者に質問を行ってもらうなど、互いに会話をしてもらいました。
これは、日常生活の中で、アレクサンダー・テクニークを使って話すための実際の練習として、かなりの時間をかけました。
何を話そうかと考えたり、質問に答えようと考えるときに、身体を縮めて下げる習慣は、誰にとってもとても根強い、ことが分りました。
特に日常会では、話すときのユースが良くなっても、その前の「考える」ときのユースが悪ければ、実際の場面ではそれを引きずってしまうので、時間をかけて取り組む必要があることは、今回のWSで見つけた重要なことの一つです。

5.振り返り、感想記入

参加者の感想

(K.T.さん)
生徒さんに力みを感じたときには、脱力してもらおうとすると身体が落ちてしまう。頭が上に行く傾向を持ったまま広がる方向性を持たせることで、その力みを取ることができる、ということが印象深かった。
皆の、あるいは誰かの意識が変わったときの、場の空気の変化が面白い。私たちは.アレクサンダー・テクニークとしてそれを行っているが、全然違う考え、例えば、スピリチュアルなことを根源としたものでも、同じ様なことが起こるかも、と思った。

(F.Y.さん)
体を大きくすることが自分を守ることにつながる(自分の思いとしていることが逆だった)、ということが印象的でした。
実際の場面設定で練習できるのが、とても役立ちました。後半、体を動かしながら(上がりながら?)会話をする、ことを行ないましたが。 これはとても難しく感じました。 前半やっていたときのような変化を感じにくかったからです。これは練習あるのみでしょうか?

(Y.K.さん)
日頃のトレイニーとは違うメンバー、経験値の違うメンバーとのクラスは楽しかったです。
頭が動いて前に...を行いながら、「この首が上に引っこ抜ける感じ!」の言葉をもらうことで、全体性が急につかまえやすくなりました。
自分を縮めたり、固めたりしているときに、とりあえず、そうやっていることにすぐに気づけるようになりたいです。