先週の土曜(2022年4月16日)と一昨日(4月18日)、「呼吸のしくみとATの呼吸法」のWSを行い、それぞれ3人と4人の参加がありました。
一日中、呼吸に注目することは良い経験になります。

呼吸については、知識的なことを若干知っていても、自分の呼吸となると、なかなか意識できなくて変えることも難しいものです。

今回のWSでは
1)「横隔膜」の位置と動き、
2) 肺の大きさと動き
3) 肋骨の動き
4) 脊椎の動き
についてアップデートしてもらい(良い呼吸の人の横隔膜の弾性を持った動きと、肺の中の空気が最も多いときと少ないときの形の変化のビデオなどで)、自分の呼吸に関連づけてもらいました。

呼吸の悪い人が持つ身体的なさまざま特徴については、アレクサンダーが「人が受け継いでいる最高のもの」に書いた観察項目を見ました。

WSを行って感じたことは、呼吸は個人差が本当に大きいことと、その欠点を修正するには個人個人へのハンズ・オン・ワークが重要になることです。
多くの人に共通した欠点もあります。
お腹をたるませたり、逆に力を入れたままになっていることで(特に丹田を鍛えようとした人)肋骨の可動性がなくなっている人は多いし、肩と腕が肋骨を押し下げていることでも、肋骨が動けなくなっている人が多くいます。

WSの概要と、参加者の感想をお届けします。
(参加者の状態によって、内容が変わるので、ここに書く内容は実際に行ったこととは少し異なります。)

このWSは希望者が集まれば随時行いますので、参加を希望する方はhttp://yasuhiro-alex.jp/sakado_1day/ からお申し込みください。

「呼吸のしくみとATの呼吸法」WS概要

(図を中心にしたA4で1枚(表と裏)の配布資料があります)

【午前】

1.呼吸についてと、アレクサンダー・テクニークとの関係

 「アレクサンダーが呼吸で観察したこと」(資料参照)

2.自分と他の人の観察を行うときの自分の使い方

  意識を下げずに、高い所に保ったまま観察すること

3.座っているとき、話しているときの呼吸の観察(自分と、他人について)

  言葉だけの指示で、変化を作ってもらいました。

4.アレクサンダー・テクニークを使って各参加者の身体のコーディネーションを変える

 イスで立つ座る

  各参加者にハンズ・オン・ワークで変化を作りました。

5.呼吸の仕組み

 ・スタウのビデオ(資料参照)

   1)横隔膜と肋骨のアニメーション
   2)息を一杯に吸ったときと吐き切ったときの肺のX線写真

3))実際の横隔膜の動き(横隔膜が強い人、弱い人)

 ・ジェシカ・ウルフのアニメーション・ビデオ

  1) 肋骨の動き  2)横隔膜を加えた動き  3)内臓を加えた動き 4)筋肉を加えた動き

6. ライング・ダウンでの呼吸の観察

7.立ち姿勢、と歩き姿勢のユースの変化と呼吸

8.振り返り、感想記入、質問。

参加者の感想

【4月18日】

(E.F.さん)
身体全体と呼吸の仕組みを関係性がよくわかり、とても面白かったです。
頭―首-背中の使い方が変わることで呼吸が変化することがわかりました。
また吸った時と吐いた時の体の奥行きの違いも興味深かったです。
何度イメージしても定着しなかった呼吸の動きが白やビデオ見ることでだいぶイメージできるようになりました。
呼吸で吐く時に胸が下がる傾向があるので肋骨横隔膜の動きだけでなくその周辺そして身体全体がどう動くかについてもワークしていきたいです。

(S.R.さん)
自分はひたすら動くことで身体の使い方を学んできたので、意識し続けて支えていくことがとても難しいことだと痛感しました。
言葉による誘導でも変化できることに驚きましたが、まだまだハンズ・オンが必要だとも感じました。
横隔膜の動き方、肺の大きさ、肩甲骨や背中の使い方、体全体を使ってる感覚を知りました。
まず心地よいあり方(立ち方,座り方,歩き方)に取り組んでいきたいです。

(H.R.さん)
1日かけてのワークショップは、たくさんのことを経験できて深く学べると思います
チェアワークでは、脚の使い方の違いを感じられました。
イスに座っている状態で、康裕さんの言葉の指示だけで自分が変われたことが印象的でした。
呼吸で肺が背中側にもあることを知ってはいたのですが、知識と実際の動きがあまりリンクしていませんでした。
シンキングを途切れずに続けること。胴体は頭についていくという方向性を持つこと。脚を力を入れずに使うこと。観察眼をつけること(まず自分に対して)に取り組んでいきたいです。

(T.K.さん)
呼吸の仕組みの再確認が出来ました。ビデオのアニメーションが分かりやすかったです。
横隔膜の動きは上下だけでなく前後にもあることや、肺は鎖骨よりも上で背中の方にもあること、脊柱の動きは吸う時は背中の方に広がって、吐くときは上に伸びることが分かりました。
息を吐く時に肩を下げてしまう習慣と、動き始めにお腹を引き締める習慣が分かったので、今後なくしていきたいです。

【4月16日】

(後藤 慎介さん)
個人個人じっくり時間をかけて、ハンズ・オンを用いて体感として感じることができてよかったです。重要な瞬間をよく観察できました。
プライマリ・コントロールを使えるようにしてくれて、全体のバランスを調整してもくれる頭ー首ー背中の関係性が大事だということを改めて感じました。
だいぶ前のめり気味の姿勢になっていたので、まずは頭ー首ー背中の関係性を観察し、後ろに行っているような感覚を許し、いろんな場面で実験をしたいです。

(S.M.さん)
1日を通してアレクサンダーが伝えたかったことと、呼吸とプライマリーコントロールの関係について学べました。
頭ー首ー肩周りの関係をまず忘れがちだったので、それが原因の解明に繋がりました。普段の生活でアレクサンダーをどう使うかは、呼吸との関係を考えるとさらに大切だと感じました。
肋骨の動きの動画と、肋骨の動きを妨げずに歩く・動くというアクティビティが、良かったです。
肋骨の動きを止めている自分に気づき、ディレクションを改善して、使い方を良くしていきたいです。

(K.S.さん)
一人ずつ時間をかけて変化が探求できるのは貴重な機会でした。
ビデオで見た横隔膜の動きは、自分が思っていた動きと全然違っていました。
ユースが変わったときに呼吸が変化していることを感じたので、これからもユースの変化と呼吸の変化の関係に意識を向けてみたいと思います。