ファシアのレクチャーも、ついに最終回の3回目になります。
1、2回目は、それぞれ30名ほどの参加を頂きました。何かの役に立って入れば良いと思います。
このファシアレクチャー全体の目的は、身体を今までの「筋―骨格系」から「筋―骨格―ファシアの張力ネットワーク」としてイメージできるようにすることです。
しかし、このまとめの言葉を覚えるだけでは、ほとんど役に立ちません。
言葉だけでは、脳は自分への身体への指示を変えてくれないからです。
「頭が動いて...」のアレクサンダーの指示を覚えても、それだけでは、それほど実際的な役に立たずに、すぐにそれを使うことを止めてしまうことと、同じです。
(大学受験などのときと同じように、長期間を費やして、ただ丸暗記でないようにつけた力は、まとめの言葉だけで表すことができないものです。)
同じ言葉を使っても、その言葉の背景に、どれだけ系統的で実際的な知識と体験があるか、でその言葉の力強さが変ります。
ファシアレクチャーは、みなさんがそれを自分で行うときの、材料を提供します。
今回の第3回は、頭、首、肩、腕、手、の深層ファシアを中心に張力ネットワークを考えます。
いつものように詳細な内容については、開催日まで考えて行くことになりますが、現時点では、3つの柱があります。
(1)頭と首と胴体のファシアとそれらの動き
「頭-首―胴体」の関係は、アレクサンダーがプライマリ・コントロールと言ったものなので、本来は、最初に扱うべきものだったかも知れません。
でも、第1回の「全体」、第2回の「脚」を見てきたことで、それらとの関連でのプライマリ・コントロールになることが、より明確になることでしょう。
解剖のビデオを見ると、ファシアを取り去っていない人体は、頭を動かすだけで、多くの箇所が動くことが分ります。
(2)肩-腕―手―指のファシアとそれらの動き
そのファシアの構成と、アナトミー・トレインのアーム・ラインなども見ながら、どうしたら、自分の手と指の動きを改善できるかを扱います。
(1)と(2)を合わせて、適切な「張力ネットワーク」を維持することで、アレクサンダーが教えていた「ハンズ・オン・バック・オブ・ザ・チェア」になります。
(3)ファシアの力学的な特性
わたしたちは、自分の良いメカニカル・アドバンテージ(姿勢を得るためには、)の姿勢を取ることで、身体全体をいつも可動性を持つように準備ができます。そのときには、自分の形を作っているファシアを変える必要もでてきます。ファシアは、直接変えることはできませんが、その特性を知ることで、どのように取り組めば良いかのヒントが得られます。
池袋3月27日(土、15:00-18:00)
オンライン4月7日(水)13:30–16:30
オンライン4月11日(日)13:30-16:30
http://yasuhiro-alex.jp/ikebukuro-lecture/からお申込み下さい
(梅田では4月以降に行います)