マージは、「ディレクション」という言葉を使わずに「シンキング」と言っていました。
「建設的なシンキング」はマージにとっていつも基本で、彼女はアレクサンダー兄弟はそれを教えたと言っていて、繰り返し教えました。
教師養成コースを終えた後、創始者のF.M.アレクサンダーの弟のA.R.アレクサンダーの助手をマージが6年間務めたことが影響していたことでしょう。
A.R.はF.M.よりもシンキングを重要視して教えていたと言われています。
他の第一世代教師もシンキングを教えていないわけではないのですが、マージはその質が違います。
マージのシンキングは「考える」ときに「動きが起きる」ことも意味していました。 「動いていなければ」その「シンキング」も行っていません。
そうなるためには、「シンキングをどう行うか」が重要です。
・普通は、「シンキング(ディレクション)をして動かすように」と言われたら、いつもの筋肉緊張で行ってしまいます。
・感覚を探りながらその動きが行えば、質の違う動きになり解放感や自由のある動きにはなりません。
・「自分ではできない」と思いながらシンキングを行えば、その動きは当然起きません(マージはネガティブ・シンキングと言いました)。
・指示するときに、その動きのことだけを考えればよいのに、私たちはその単純さに耐えきれずに、本当にいろいろなことを考えてしまいます。そうすると複雑な動きにしかなりません。
前回書いたように、頭を最初に動かしながら、順番に身体各部が関連して動くようにすることがマージの「身体モデル」ですが、そう動くためのシンキングの仕方を彼女は教えました。 F.M.アレクサンダーは3冊目の「自分の使い方」の第1章「テクニークの進展」の中で、「指示をしながらその動きを行わない」ことを長期間かけて探求したと書いています。マージはこの章を繰り返し繰り返し読んでいました。この部分は彼女にインスピレーションを与えたことでしょう
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