昨日4月29日(月、祝)池袋レクチャーで、3回シリーズの最終回が終わりました。
今回は、都合のつかない方や当日体調不良で不参加の方がいて、参加は10名でした。
内容と参加者の感想をお伝えします。

アレクサンダーの晩年の概要

前回の復習も兼ねて大きな出来事を振り返った後で、今回の範囲のF.M.アレクサンダー晩年について、その流れを追いました。
・教師養成コースについて。
 ウォルター・キャリントンらがいた第2期の開始からそれ以降の教師訓練
・第二次大戦と、アメリカへの避難(1940-1943年)
・名誉棄損裁判
・親しい人の死
(レジメ6頁)

資料を主に使っての説明

(1)UCLに載ったコグヒルの「賛辞」とその研究と関連内容(11頁)

コグヒルの文章と、それについてのJ.O.フィシャーの解説、ウォルター・キャリントンが書いたアレクサンダーとコグヒルの関係の文献内容を紹介しました。
コグヒル博士はアレクサンダー・ワークを体験し、アレクサンダーが人間に発見したことが、自分の研究結果と同じであることを断言しました。

(2)南アフリカ体育教育調査官ヨーケルを訴えた名誉棄損裁判(4頁)

1935年にアイリーン・タスカーが南アフリカに行き、その後教育界で認められた経緯、体育教育をATに代えようとする動きに脅威を感じたヨーケルが、ATを批判したこと。裁判での主な証言者、論点などを紹介しました。

(3)F.M.アレクサンダーの教え方(晩年を中心に)(10頁)

第二次世界大戦以降のアレクサンダーのレッスン記録。
F.P.ジョーンズ、ウォルター・キャリントン、ペギー・ウィリアムス、ゴッダート・ビンクリー、ルイス・モーガンの著作を引用しました。

資料の販売を行っています。)

■今後の池袋レクチャー

予定
8月「アレクサンダーの著作からテクニークが何かを考える」

彼の4冊の著書や小冊子、レクチャーをまとめて、テクニークの全貌を考えてみます。
 「拮抗的な引っ張り」「インヒビション」「ディレクション」「プライマリ・コントロール」などの言葉の変遷、アレクサンダーがいつ使いだしたか、それがどのような内容を言っているいるかも取り上げます。

10月「第1世代教師等の主な著作&アイリーン・タスカー」

  前半は、F.M.アレクサンダーから直接教えを受けた人たちの資料を一覧し、それらがどのような内容かを概括します。
  後半は、1915年から彼のアシスタントになり、「リトル・スクール」を創設し、南アフリカの名誉棄損裁判の原因を作るまでに南アフリカの教育界にATを評価させたアイリーン・タスカーを扱います。
彼女は、個人レッスンといよりも学校活動の中でインヒビションなどを通してテクニークを使っていくことを考えました。  

■参加者の感想

【設問】1.今日の内容や構成はいかがでしたか。
    2.資料はいかがでしたか。
    3.レクチャー全体について、感想や要望がありましたらお書きください。

(S.A.さん)
1.
アレクサンダーの晩年が分かって面白かった。最初に年表の説明から入ったのも分かりやすかった。
2.
コグヒルの資料が勉強になった。
裁判についてなぜ学ぶ必要があるかがメルマガやブログよりレクチャーを受けた意味が分かった。
3.
休憩なども適当で、ペースも適当だった。

(W.M.さん)
1.
今回が初参加だったため、アレクサンダーの生涯の概要にも時間を取ってもらえて、彼がどのような時代背景の中を生きていたのかを知ることができて興味深かったです。
2.
晩年の年表や教え方の資料が豊富で、これから読むのが楽しみです。
3.
内容が盛りだくさんだったため、当日説明する部分と持ち帰りで読む部分の情報が事前にあると良い良いかなと思いました。

(小林 利絵子さん)
1.
大変良かったです。
3回続けて受講できたので内容がしっかり伝わりました。 F.M. の歴史を知ることで彼がより身近になりました。
2.
大変良かったです。コグヒルのサンショウウオの資料ありがとうございました。3.
教師養成コースで F.M. が教えていた内容を具体的に知りたかったです。 また教えて下さい。コグヒルの資料、感激!!です。ありがとうございます。

(M.S.さん)
1.
年号はなかなか覚えられないけど、話は分かりやすいし興味深いです。
2.
太字が入っていて読みやすかった。
資料を全てに目を通したので良かった。レクチャーの前に一通り読めるといいかな。

(M.O.さん)
1.
全体としてはよくわかりました。
生涯に関する復習部分はもう少し圧縮しても良いかもしれない(参加者にもよるが)
教え方の部分に興味があります。
2.
勉強になります。後でよく読みます。

(村田律子さん)
1.
人名にカタカナ (日本語でいうと)が多いので全く覚えられません。
カタカナが弱い人にはつらいです。
第1回、第2回などの資料を見ながら、その人の”ストーリー” で理解しました。
2.
アレクサンダー・テクニークは、なかなか自分に何が起きているのか理解するのが難しい。裁判ではどういう風にアレクサンダー・テクニークの内容を説明したのか興味があったのでおもしろかった。

(Y.S.さん)
1.
自分では調べることの難しい背景について、3回にわたって親しみをもって接することができました。
教えるということをアレクサンダーがどのように人に伝えたのか、人間関係やその人となりを含めて興味が深まりました。
2.
たくさんの資料を頭の中にとどめるのが難しいですが(笑)、またいつでも読めると思うと先延ばしにしてしまうこともあり、読み返したいと思います。
3.
一回で理解できることなどないものだと重ね重ね思います。興味を持ち続ける機会をいただき感謝致します。

(池田 隼也さん)
1.
 F.M. とアレクサンダー・テクニークの歴史が一望できるわかりやすい内容でした。配られた資料は多くの有用な情報が散りばめられており、講座はその紹介をさらりとすることで、持ち帰ってから自身で学びやすいように構成されていてとても良かったです。
2.
よくまとめられていて、読みやすい資料です。注釈や解説も加えられており使いやすいです。

(青柳 彰一さん)
1.
久しぶりに AT のことをよく考えました。
アレクサンダーさんだけでなく、その生徒や周りにいる方々もユニークで、 ATを学ぶ面白さだなあと思い、今回のように関連文献や登場人物を体系立てて知ることができてよかったです。
2.
後でじっくり目を通したいと思います。
特にアレクサンダーの教え方の資料は、よく読みたいと思いました。

(K.I.さん)
1.
F.M. の歴史の全体像が見えてよかった。 A.R. との違いから F.M. の性格がわかる話が好きだった。
2.
読み応えがありそう、じっくり読みたい。
3.
F.M.の人生の出来事の特定のエピソードにクローズアップした話を聞きたい。